異世界転生

主人公が異世界転生して、唐突にとんでもない能力が備わるってやつ。

そんなに努力もせず超越的な力を持って、敵を冗談みたいに蹴散らして、戦慄するほど女の子にモテモテでハーレムで。

いわゆるなろう系。まあ、そんなに読んだことはないんですが。

や、たしかに自分がそういう状況になったら「うひょおおおおおっ!」って喜ぶと思うけど。モラルも理性も吹っ飛びそうだけど。

でもね。冷静になって考えてくれい。

 

あれってかっこいいかい?

 

個人的にはどうしてもかっこいいとは思えません。端から見てるぶんには、「へ、へぇ。すごいね……」ってしかならないんだけど。

要するに感情移入できないの。

見てて気持ちいいなぁ、爽快だなぁっていうのはもちろん否定しないけどね。

 

現実世界に夢も希望もないから、せめて架空の物語の中だけは無双したい。

現実逃避の先にある異世界転生願望。

まあ、理由はわかるんですよ。僕の思春期はほとんど「現実逃避」の四文字で表せるから。

創作を始めたきっかけも似たようなところにあるし……前にも言ったっけ?

ちなみに、いい歳になったいまでも現実逃避してるがががあばばばばばばっ(フリーズ)――

――――――

――――

――はっ。

はぁ……はぁ……死ぬかと思った。自虐も度を超すと本気でしんどい。

気をつけよう。

 

んで。

おまえはなにが言いたいのかってね。

結局、どんな能力よりも、頭の優秀さよりも、すべての女性に惚れられる容姿の端正さよりも。

僕がかっこいいと思えるのは、主人公や登場人物たちの「生き様」。

どんなに負けても挫折しても、這いつくばって泥水をすすっても、そこから前を向いて立ち上がったときにはじめて見せる「矜恃」や「想い」みたいなものに、いちばん心打たれます。敵味方関係なく。

努力と根性がすべて、とは思わない。でもさ、人の底力や尊さや美しさが見えるときって、結局そこじゃない?

そもそも、かっこ悪くたっていいじゃない。

現実でも一緒だと思う。

 

なんでこんなこと書いたのかって?

簡単に言うと、自分に対する戒め。

現実逃避するのは構わない。

でも、僕がこの現実世界に生きているのは否定のしようがない。

どんなにつらくたって、現実に生きてるんだよ。

それを忘れて創作することも、物語の中に没頭することも、もうやめなってこと。

要はバランス。

のめり込みすぎず、かと言って淡泊すぎず。

難しいけど。

 

話は戻って異世界転生ラノベ。

たしかにここ数年流行ってるから、いろんなレーベルからこれでもかっ、っていうくらい出版されている。

だがしかし、そろそろ飽きられていませんかね?

異世界転生モノが発売早々爆死って、最近よく聞くような気がする。

やはりそろそろ、「物語」の本質を見据えたものに回帰したほうがいいのではないでしょうか。

どう思いますか。

誰に言ってるんだ。

ラノベ業界の関係者さん? 編集さんとか。

まあ、都合よく見てないだろうけど。

 

しかし今日はいいこと言った気がする。