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いま、その翼を広げて


Extrication-13

 さらに夜も更けた頃。
 星蹟島へ向かうルートと方法が決まり、明日に向けて英気を養っている時間帯。セイラもレイジも眠っていて静かだ。
 横にはなっていても、惺は眠れなかった。
 凜のことはもちろん心配だ。
 しかしやはり、悠。
 悠はなぜ凜と同じ場所にいるのだろうか。
 いろいろな思惑が浮かんでは去り、眠気を追い出していく。
 それでも連日の疲れから、うつらうつらとしてきた頃だった。
 唐突に惺の携帯が震える。夜中はいつもマナーモードにする癖があった。
 ディスプレイを見て、今度こそ凍った。
「悠っ!?」
 セイラとレイジが声に反応して起きてくる。
「どうした?」
 だが惺には、セイラの呼びかけは聞こえない。
 悠からのメールに、魂のすべてを奪われた。
 メールにはただひと言。





 たすけて




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