フリーランスの人には超重要な青色申告。
これをやらないと、65万円(55万円)の特別控除が受けられなくなってしまうぜ!
今日はその申請用紙の書き方と税務署への提出方法を紹介するぞ!
青色申告と開業届ってなーに?
青色申告
確定申告をする際に、節税によるメリットが大きいのが青色申告。
青色申告したい場合、あらかじめ管轄の税務署に申請手続きをする必要がある。
そのほか、複式簿記で作成した損益計算書と貸借対照表が必要。
青色申告で確定申告を行うと、最大65万円の特別控除(支払う税金が差し引かれる=税金が安くなる)を受けることができる。
ただし、令和2年以後は、65万円の特別控除を受けるためには「e-Tax」による電子申告を行う必要がある。令和2年以後に従来の紙の申告のままだと、特別控除の金額が55万円に減額されてしまうとか。
事業開始日から2か月以内の提出が期限。
なにも申請しない場合は白色申告のまま。
この白色申告、節税効果がほぼないなど、現在ではメリットがほとんどない。
フリーランスなら青色申告を選択するべし!
開業届
事業を開始したら、まず税務署に届け出ないといけないのが個人事業の開業届。
「個人事業の開業・廃業等届出書」は、青色申告・白色申告問わず提出する必要があるそうな。 出さないままでも事業を続けることはできるらしいけど、税金面でかなり損をするらしい。
新規に事業を始める場合、「所得税の青色申告承認申請書」と一緒に提出するケースが多い。というかそのほうが手間がかからなくて済む。
開業届は、事業開始日(開業した日)から1カ月以内が提出期限。
青色申告と開業届の詳細を知りたい場合は、ほかのサイトとかブログを参照してくれ。ここよりもはるかに詳しく書かれているぞ。
特にそれぞれの提出期限についてはかなりややこしいので、要チェック!
しかも今年(2020年)は新型コロナウイルスの影響で、税に関する各種手続きの期限が延長されているので、これも要チェックだ!
ところで、YouTubeで「青色申告」「開業届」って検索すれば、税理士の人とかが詳しく解説してくれてるぜ!
「所得税の青色申告承認申請書」の書き方
青色申告の申請書は、国税庁のホームページからダウンロードできる。
Google Chromeだと、ブラウザ上から直接書き込むことができた(ほかのブラウザでもできるのかな?)。字が汚い僕としては、これはかなり助かる。
ダウンロード(あるいは印刷)すると2枚目に「書き方」という用紙がついてくるけど、これは必要ない。
用紙上部
とりあえず赤枠で囲んだ部分だけ書き込めば大丈夫。
まずは自分の管轄税務署を調べよう。国税庁のこちらのページで郵便番号から検索できるぞ。
僕の場合は浦和税務署だったので、
【 浦和 】税務署長
と書いた。
【提出日】もブラウザ上から書き込めるけど、提出日がいつになるかわからない場合、ここは空欄にしてあとから手書きするのでも大丈夫。ちなみに行政文書って「西暦」ではなく「和暦」が使われることが多いってどこかで聞いたことある。なので令和2年と記入してみた。
【納税地】の欄は自宅の住所でOK。自宅以外に事務所や仕事場がある場合は、その下の欄に別途記入。
上のダミー画像では書き忘れたけど、電話番号は携帯で大丈夫。
【職業】については、こう書かなくてはいかないという決まった形式はないらしい。僕の場合は「ライター」と「WEBデザイナー」のふたつを書いてみた。
要するに、自分のやっている職業が簡潔にわかるならなんでもいいみたい。たとえば、ライターじゃなくて「著述家」でも「文筆業」でもいいのかな? (……たぶん)
もしかしたら、「ウルトラハイパーメディアクリエイター」とかでもいいのでは。
【屋号】
これについては書いても書かなくてもいいらしい。
屋号(又は雅号)とは、個人事業者の方が使用する商業上の名のことです。よって、個人事業者の方においては、商店名等を入力してください。
国税庁のホームページより。
(参考)税務署に提出する個人事業の開業・廃業等届出書にも屋号欄があります。
雅号とは、著述家、画家、書家、芸能関係者などが本名以外につける別名のことです。
僕の場合、このホームページのタイトルである「One Night Works」と書いてみた。ペンネームの「悠城健太朗」でもいいみたいだけど、なんかなぁと思ったので。
用紙下部
【事業所又は所得の起因とな資産の名称及びその所在地】
僕の場合、名称は空欄で、所在地はとりあえず自宅の住所をコピペしてみた。
【所得の種類】
「事業所得」をチェック。
【いままでに青色申告承認の取り消しを受けたこと又は取りやめをしたことの有無】
「無」をチェック。
【本年1月16日以後、新たに業務を開始した場合、その開始した年月日】
新規開業の場合は開業日を記入する。僕の場合は決まった開業日なんかないんだけど、とりあえず3月頭を記入してみた。
ちなみに以前から事業運営している場合には空欄でもいいそうな。というか、よくわからない場合は空欄のままにして、税務署行ったときに聞きながら書いたほうがいいのでは、と思います。
【相続による事業継承の有無】
「無」をチェック。
【簿記形式】
「複式簿記」をチェック。
これは絶対に「複式簿記」にチェックすること! 簡易簿記だと10万円の控除しか受けられない。
【備付帳簿名】
選択するのは以下の5つ。
- 現金出納帳
- 固定資産台帳
- 預金出納帳
- 総勘定元帳
- 仕訳帳
青色申告に最低限必要な帳簿は「総勘定元帳」と「仕訳帳」の2つらしい。
けど以下の動画では上記5つをチェックするよう言っていたので、僕もそれに倣ってみました。
っていうか、この動画見ればこの記事読まなくてもいい気がする……(笑)
「個人事業の開業・廃業等届出書」の書き方
開業届の申請書も国税庁のホームページからダウンロードできる。
PDFで2枚組。2枚目は控えで、ブラウザ上で1枚目に記入していけば、自動的に2枚目にも記入されていく。これも便利。
用紙上部
上部の記入欄は、「所得税の青色申告承認申請書」とほぼ同じ。
唯一違うのは、【個人番号】の記入欄があること。これはマイナンバーのことで、マイナンバーカードかそれの通知カードに自分の番号が記載されている。
余談だけど、悠城は何年も前に届いていたはずの通知カードを紛失しちゃって、自分のナンバーがわからなかった。
だからマイナンバーカードを取得したんだけど、これって申請からカード発行まで1ヶ月以上かかるから注意!
まず市役所か区役所行ってカードの申請用紙をもらう→申請用紙のQRコードをスマホで読みとって、写真を撮影してネット経由で申請→約1ヶ月後、役所から「カードできたよ!」というハガキが届くので取りに行く→やっとGET! ……いやぁ、あれは面倒だった。
ちなみにe-Taxで確定申告を行う場合、マイナンバーカードのICチップに記録された電子証明書が必要になるみたいだ。
だからこの機会にぜひ取得しておこう!
※用紙のいちばん上にある見出し「個人事業の開業・廃業等届出書」の「開業」の部分に○をつけろとか書いてあるサイトがいくつかあったけど、下記で紹介する【届け出の区分】の項目で 「開業」をチェックしておけば○は必要ないかなと。
用紙下部
【届け出の区分】
「開業」をチェック。
【所得の種類】
「事業(農業)所得」をチェック。
【開業・廃業日等】
「所得税の青色申告承認申請書」と一緒に提出する場合、同じ日付を記入。
令の字を隠すようにある「四角の中の▼」←これ、「平成」「令和」って選べるプルダウンメニューなんだけど、バグなのかそのまま印刷されたんだよね。でもこのまま提出してもなにも言われなかったから、あんまり気にしないで大丈夫。
【開業・廃業に伴う届出書の提出の有無】
「青色申告承認申請書」又は「青色申告の取りやめ届出書」は「有」をチェック。要するに上で紹介した「所得税の青色申告承認申請書」のこと。
消費税に関する「課税事業者選択届出書」又は「事業廃止届出書」は「無」――現状ではこれでいいはずなんだけど、これインボイス制度始まったらどうなるんだろうね? このあたりはちょっとわからない。
【事業の概要】
ここは自分がやっている仕事の概要を記入。
以前どこかで「及びそれらに付随する業務」って文言を入れると、仕事の幅が広がっていいかもという記事を読んだので、それをつけ加えてみた。
もちろん僕もこれをパクった(笑)。
税務署に提出するまで
必要書類は全部で4枚
- 「所得税の青色申告承認申請書」×2枚
- 「個人事業の開業・廃業等届出書」×2枚
「所得税の青色申告承認申請書」は必ず2枚印刷すること。1枚目は提出用、2枚目は控えとしてスタンプ押して返してくれるやつ。
「個人事業の開業・廃業等届出書」はもともと2枚組なので、そのまま印刷すればOK。
それぞれの用紙の名前を記入する欄に、印鑑を押す場所があります。
忘れずに4枚(計4カ所)とも押すこと!
いざ、税務署へ!
提出方法は2種類。
税務署へ直接提出しに行くか、郵送。
郵送が楽なんだろうけど、それだと控えを返送してもらうための切手を貼った返信用封筒を同封しないといけないらしい。いけないというか、それを同封しないと永遠に控えが戻ってこないとか。
控えは屋号での銀行口座を作るときなどに必要らしい。まあどちらにしろ控えは重要。
手続きはタダだけど、実質切手代がかかってしまうので、僕は直接税務署に行く方法を選びました。税務署に行くのが億劫じゃない人は、直接行ったほうがいいんじゃないかなぁ……。
というわけでやってきた浦和税務署。さいたま新都心のど真ん中にある。
ちなみに、なんでこんなピラミッドみたいな形をしているのかはわからない。税金払いすぎて死んだ人でも眠っているんだろうか。
あっさり終わった提出
平日の昼間だったからか、それとも新型コロナウイルスの影響か、人はそんなにいなかった。待ち時間はゼロ。
受付にいたおばちゃんに「青色申告と開業届の申請なんですけど」と言ったら、すぐに受けつけてもらいました。
「所得税の青色申告承認申請書」と「個人事業の開業・廃業等届出書」を2枚ずつ(計4枚)提出し、それぞれの控えにスタンプ押して返してもらって終了。つまり、4枚提出したうち控えの2枚は戻ってくる。
税務署入ってから出るまで、およそ2分。
カップラーメンよりも短かったという衝撃の事実。
そんなもんで済むの?
税務署行ってから手書きで書類を作成するなら、もうちょっと時間がかかると思います。その場合は書き方を教えてくれるらしいです。心配な人はそのやり方でもいいかなと。
あと、身分証明書やマイナンバーの確認とかはまったくなかった。
拍子抜けでびっくり。
もちろん税務署によってはやり方が違うかもしれないので、そこは要注意!
確定申告に絶対必要になる会計ソフト
青色申告に必要な損益計算書や貸借対照表。それを紙で作成するのは、税知識がほぼない素人には無理な相談です。
そんなときに役立つのが会計ソフト。僕が実際に確定申告するのは来年になるんですけど、すでに準備はしています。
インストール型とかクラウド型とかも含めていろいろな種類がありますが、僕はこの会計ソフトを利用しています。
利用している銀行口座やクレジットカードをこの会計ソフトに紐付けしておけば、引き落としやカード利用をした際、自動で登録してくれます。
さらに定期的に仕訳をしておけば、確定申告の際に「なにをどうすればいいんだーっ!?」と慌てずに済みます。
だからいまのうちに、マネーフォワード クラウド会計・確定申告を導入しておきましょう。
WindowsとかMacとか関係なく、ブラウザ上で各種操作が可能です。
みんなも税務調査が来るくらい儲かるようになるといいな!
今日の記事はここまで。
じゃあな!